データック ドラゴンボールZ 完全解析

データック専用ソフト ドラゴンボールZ激闘天下一武道会(1992年・バンダイ)バーコード生成規則の技術解説

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はじめに

30年以上前の思い出の周辺機器、データック。市販の商品のバーコードを読ませるとキャラクターが生まれて戦う、あの仕組みの中身を今さら完全解析に挑戦してみる。

このサイトは、バーコードの13桁(または8桁)からキャラクター・HP・BP・DP・必殺技レベルがどう決まるのかの生成規則そのものを、実測データとゲーム内部の処理の両面から解読した記録である。結論から言えば、市販のJAN/EANについてはアルゴリズムそのものは解読できた。

なお、データックが読めるバーコードは市販のJAN/EANだけではない。バンダイ純正カード用の独自形式がもう一つあり、そちらはまったく別のルールで動く。解析1〜3と最強バーコードのページで扱うのは市販のJAN/EANの話で、独自形式は解析4 バンダイのバーコードにまとめた。

先人が集めた実測データとの突き合わせ結果も書いておく。5項目(キャラクター・HP・BP・DP・必殺技レベル)がすべて一致したのは、13桁のバーコードが508件中502件、8桁のバーコードが18件中14件だった。一致しなかった10件は、いずれも5項目のうち1項目だけが僅かにずれている。このうち8桁の4件は、ゲーム上で1件ずつ再検証したところ、いずれも元データ側の誤記であることが確認できた(2026-08-15)。1件はステータスの書き写し間違いで、残り3件はバーコードの数字自体が1桁違っており、正しい数字に直すと5項目すべてが一致する。13桁の6件も同じく転記ミスと見ているが、こちらは実走での確認まではできていない。アルゴリズムの反例は、いまのところ1件も出ていない。食い違う例を見つけた方がいれば、ぜひ教えてほしい。

注意事項

ページ一覧

ページ内容
解析1 バーコードの読まれ方使われる桁・使われない桁、ビット散布、EAN-8の扱い
解析2 キャラ決定重み付き抽選、アイテム枠、S戦士・最終形態への昇格、特殊コード
解析3 ステータス計算HP/BP/DPの計算式と数値表、必殺技レベル
解析4 バンダイのバーコードバンダイ独自形式の読まれ方、表示の飽和、セル完全体99990の正体
最強バーコード市販のJAN/EANでの理論上の最大値、キャラクター別の最強コード、実測記録での最強
判定ツール手元のバーコードを入力すると結果を予測(答え合わせ用)。全キャラの実測例一覧つき
小ネタあらかじめ用意された最強コード/フリーザ第3形態が出ない理由/店頭攻略/合わなかった実測データの正体/未解明のこと

更新履歴

2026-08-09サイト開設。解析1〜3・最強バーコード・判定ツール・小ネタを公開
2026-08-14解析4を公開。バンダイ純正カード用の独自形式と、セル完全体99990の仕組みを追加。あわせて各ページの射程を「市販のJAN/EAN」と明示
2026-08-15未解明として挙げていた2件が決着。8桁バーコードの僅差4件は元データの誤記と確定し、悟空の必殺技名が2種類あった理由も判明した。あわせてチェックデジットの扱いを補足

出典と謝辞

このサイトは、先に調べて公開してくれた人たちの成果の上に乗っている。主なものは4つ。

実測データ。答え合わせに使ったバーコードと結果の対応表は、たれいち氏(@tareichi001)が公開されたものと、ファミコンall(atwiki)に集積された実測記録による。合計500件を超えるこの記録が無ければ、「解読できた」と言えるかどうかの検証そのものが成立しなかった。とくに「必殺技レベルは6桁目と8桁目で決まる」というたれいち氏の観察は、解析の出発点として決定的だった。

キャラクターとアイテムの名前。本サイトの表に出てくる名前は、 nnnes1(ファミコン改造コードのwiki)のデータック ドラゴンボールZ のページにまとめられたキャラクター表・アイテム表・必殺技の段階に対応させたものである。プログラムが返してくるのは番号だけなので、この対応表が無ければ名前を付けられない。

当時の説明書。アイテムカードの効果の一覧は、げーむのせつめいしょ(仮)に転載されている当時の取扱説明書による。プログラムから読み取れるのは処理の中身だけで、どのアイテムがどの名前なのかは分からない。この一覧と突き合わせて初めて、名前と効果と内部の番号が結びついた。実際、こちらの読み取りが1つずれていたこともこの一覧のおかげで判明している。当時の紙の資料を残してくれている方には頭が上がらない。

先行例。フリーザとセルの変身形態が出るバーコードを作った例が2013年に存在する(ニコニコ動画 sm21301478・xyaa氏)。本サイトは変換規則そのものの解読と公開としては確認できる範囲で初だが、コードを先に作った人がいたという事実は明記しておく。