ボクシングIQ

防御と足さばき

プッシュ(踏み込みを左手で押さえる)

プッシュ

流れプッシュ

プッシュは、強打を狙って踏み込んでくる相手に対し、左手をすっと伸ばして肩や顔に軽く触れ、勢いと強打の準備を崩す防御です。触れた手をすぐには引かず、相手の体重が後ろへ戻るのを待ちます。パンチそのものを手のひらで受け止めるストッピングに対して、こちらは入ってくる体を止め、防御と次の攻撃の布石を兼ねます。

この技の要点
種類防御と足さばき
足さばき・防御プッシュ
目的近い距離で使う技
構えオーソドックス(左構え)基準

プッシュ(踏み込みを左手で押さえる)の手順

  1. 相手が強打を狙って踏み込んでくる出だしを見ます。
  2. 左手をすっと伸ばし、グローブを相手の肩か顔に軽く触れさせます。
  3. 触れた手をすぐには引かず、相手の体重が後ろへ戻るのを待ちます。
  4. 相手の強打の準備が崩れた間に、自分の体勢を整えます。
  5. 右ストレートか左フックで打ち返します。

プッシュ(踏み込みを左手で押さえる)で意識すること

  • 触れたらすぐには手を引きません。引くとその間に相手が入り直してきます。
  • 押すのは軽くです。突き飛ばすのではなく、相手の体重を後ろへ戻させて強打の準備を崩すのが目的です。
  • 押して終わりにしません。相手の体勢が崩れている間に体勢を整え、すぐ反撃につなげます。
  • 密着した状態で腕で突き放すのとは場面が違います。プッシュは、相手が踏み込んでくる途中で、伸ばした前の手を当てて止める動きです。
  • ルール上、相手を押す行為は反則です。アマチュアでは、腕を伸ばして視界をふさぐことや、グローブを顔や首に押し付けることも反則とされます。押し切るのではなく、踏み込みの出だしに軽く触れて勢いを止めるまでにとどめ、押し続けないようにします。

プッシュ(踏み込みを左手で押さえる)のよくある失敗

  • 上体だけを前に傾けて押してしまう。すると自分のバランスが崩れ、押し返されたりカウンターをもらったりします。
  • 触れてすぐ手を引いてしまう。すると相手が勢いを取り戻し、そのまま入ってきます。
  • 押したあとに止まって見てしまう。すると崩した体勢を相手に立て直されます。

プッシュ(踏み込みを左手で押さえる)の練習のしかた

  • シャドーでは、相手が踏み込んでくるのを想定して左手を伸ばして軽く触れ、体勢を整えて右ストレートを打つ流れを繰り返します。
  • サンドバッグでは、揺れて戻ってくるバッグに左手を軽く触れさせて止め、すぐ打ち返します。押し込みすぎていないかを確かめます。

関連する技

左右はオーソドックス(左構え)で書いています。サウスポーの人は左右を入れ替えて読んでください。 表記の読み方